ヤクザと憲法
日本帰ってからすぐ始めた毎日放送の報道局のバイトで、
MBSのアナウンサーの方と仲良くなった。
ゴールデンウィークだしお茶しましょ〜ということで、
久しぶりにひたすらジャーナリズムや演劇などを4時間半くらい語り続けるアツい会をしてきました。
お互いに関心があることが似ていて、考えをわかってくれるのがとっても
ありがたい( ; ; )
こんなにわかってくれる人はまず居ない!
わたしがアメリカで学んだジャーナリズムの考えとかも、日本でジャーナリズムをされてる そのアナウンサーの方からすると新鮮らしく、とても興味深くお話聞いてくれて
とっても楽しい時間でした〜
そんだけ学んだ事があるんだし、日本で報道して欲しい、
っていつも言ってくれる。
やってきたことを認めてくれて期待してくれてる、それだけでどれだけ心が救われるか( ; ; )
報道はおそらく仕事ではできないけどね。
それから、いろいろあってヤクザの話になって。
行ってまいりました
ウィズ 父
父に映画のこと話したら、どうしても行きたいというので、
ふたりでそわそわワクワク、十三にある第七藝術劇場まで観てきました。
ある大阪の小さなヤクザ事務所をしばらく追ったドキュメンタリーなんだけど、
普通の社会では生きれないヤクザの人たちの闇は底知れないんだな、とどんより。
最後に事務所のトップのひと(役職忘れたけどすごく男前)が、
「普通の社会じゃどこも受け入れてくれへん」と言っていて、
わたしたちの住む平和な世界との隔たりを感じました。
私たちには嬉しいことに、ヤクザの世界にも「平和」の波は広がっていて、
いま暴力団対策法にがんじがらめになっているヤクザ達は、
銀行口座も作れないし、幼稚園も受け入れてもらえないなど
一昔前よりもっと生きにくくなっているらしい。
そこに対して組の人たちは、憲法に記されている
「基本的人権の尊重」を訴えていて、
麻薬の売買や保険詐欺というヤクザな仕事も映す一方、
組が廃れて行く中で人権を求めて政府と争う
彼らの『人間味』が見れて、とても面白かったです。
登場する組員達は皆高齢で、
組の廃れ具合がひしひしと伝わってきました。
が、
映画自体は大人気。
始まる1時間前に劇場に電話したら、もう無くなるんで早く来てください!
と言われて急いで行きました。
その日も劇場は超満員。
連日満員らしいです。
たくさんの人の興味をそそるヤクザは、
アウトレイジだけど哀愁があるとこがミステリアスで、
人々の心を揺すぶるんだろうね。
アウトレイジを選ばざるを得なかった彼らの
人間臭い面が随所に垣間みれる、面白いドキュメンタリー映画でした。
それにしても連日満員とは、ヤクザパワー恐るべし。