バルセロナ1日目〜陽気な姉妹旅〜
コートを着込んで早朝パリから飛行機に乗り込み、
二時間程寝て起きるとそこは、
太陽サンサン!情熱の地!スペイン!
皆口を揃えて言う「バルセロナ最高!」「地上の楽園!」「いやっふ〜!」を体感しにやってきました、憧れのバルセロナ。
地下鉄に乗って、Airbnbで予約しておいた民泊へ。
空港から三十分ほどで到着したのは、普通の団地のようなアパート。
ベルを鳴らしてマンションに入り、掃除箱ほどの大きさの狭いエレベーターに乗り込み四階へ。
すると出て来たのは、バルセロナ、、?という感じの
肌が真っ白の女の子。
彼女とはメールでやり取りをしばらくしていたので、少し「やっと会えたね!」感。
それが民泊の楽しいポイント。
ロシア系の彼女はすこし癖のある英語で
部屋のルールや鍵、シャワーなどの説明をして
「タオル用意しとくからね!」と言って鍵を渡し
どこかに行ってしまったので、
我々もコートを脱ぎ捨て、街へ繰り出す。
灼熱の太陽を浴びながら、歩いて街を進むと
見渡す限りみんな酒!酒!酒!!!
でっっかいモヒート、サングリア、ビールをゴクゴク呑む
色んな人種の人たちを横目にパエリアの店に並ぶ。
喉カラカラで席につき、とりあえずリンゴとオレンジがたくさん入った「サングリア!!!」
そしてやってきました!カルメンめんよりパエリア好き♪(明日のナージャ)
「そうそうこれこれ〜!バルセロナって感じぃ〜!」
パリではなかなか味わえない海鮮を大満喫し、
熱々のパエリアをキンキンのサングリアで流し込み、
気付くと陽気な姉と ヘロヘロな妹の出来上がり。
酔っぱらいふたりが次に向かったのは、
街の一角の地下にある洞窟のようなダリミュージアム。
作品がたくさん飾られているこの美術館は、
まさかの貸し切り。
たーーくさんの作品を生涯創り、
時代によって作風が全然違うダリ。
戦後は原子力とか科学がモチーフのものが多いけど、
ずっと一貫して神への信仰が強く描かれているダリの作品たち。
繊細なテクニックはもちろん、シュールだけど力強いユーモアがとてもステキ。
わたしのお気に入り
妹のお気に入り
色使いの好みとか、そのときハッ!とするものって
それぞれ違っておもしろい。
わたしがぐっと来るものは、いつもどこか憂いと希望が入り混じるものが多い。
音楽でも絵でも小説でも。そういうのに出会うとドキドキするんだよなぁ〜
だからこじらせてるとか言われるんだよなあ〜
いいよ、分かってくれる人だけ理解してくれたら。
と姉がダリの世界にどっぷり酔いしれてる頃、
本物の酔っぱらいは…
作品かと思うレベルの爆睡。
この体勢コナンで見た以来や…
これもだいぶNGやけどな…
酔っぱらうと陽気になるタイプとすぐ眠るタイプ
酔っぱらって行くもんじゃないね。
でも心の痒い所に手が届く、ドキドキ楽しい時間でした。
シュールの憂いと希望のバランスが、とてつもなく面白い…
お邪魔いたしました。
続いて港に行こう!と
グーグルマップで、どんどん青い方へ近づいて歩き続けた結果
港の近くの広場へ辿り着く。
バルセロナ行く前にも、民泊のお姉さんにも「財布と携帯のスリはたくさんあるから、くれぐれも気をつけて!!」
と言われまくったにも関わらず、
港で昼寝し、爆睡する、危機感ゼロのハッピー姉妹。
目が覚めると夕暮れで、気持ちいい歌が聴こえる…
音の方へ歩いて行くと
色んな楽器を演奏する地元のミュージシャンたちに遭遇。
見た事の無いユニークな打楽器や、それぞれの楽器の息の合った演奏で盛り上がる広場。
世界中の人々がバカンスで訪れ、世界人気観光地ランキングでも一位のバルセロナ。
ヨーロッパがバカンス時期だったというのもあって、色んな人種や国籍の人たちが階段に腰掛けて彼らの演奏に恍惚する。
普段はそれぞれの国で違った生活をする人々の色んな感情が
音楽と共に夕焼けに溶け込み、
その眩しい空気を吸い込むと、ハッとした。
当たり前のことだけど
私は地球に住んでるんだ!と再認識。
旅行すると鳥瞰図で自分の生活を見れて
感謝できる気になるから、いいよね。
それから市場へトコトコ。
フレッシュジュースを飲み
たくさんのチョコやドライフルーツ
肉や果物やスパイスを通り抜けた先にある
薄汚いカウンターだけのシーフードを出してくれるお店を発見!
そこでベイビーオクトパスのオリーブオイルびちょびちょ焼きをオーダー。
ゲソはカリッと、頭はモチッとしてて、レモンとバジルがいい香り…❤️
きたなシュラン出るべき!(失礼)
家に帰ってシャワー浴びて寝よう!
と思ったはいいが、タオルがない…
彼女、用意するって言ったのに…
まあ
それも旅の醍醐味、ということにしましょう。
と脳内バルセロナな姉妹はポテッと就寝。