パリ5日目〜ディズニーランド〜

早朝から電車で少し校外へ。

 

まずはディズニースタジオ。

 

キラキラも!ディズニーミュージック!も聞こえてこない、

正直殺風景な園内。

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とりあえず主要アトラクション乗ろう!

ということで、タワーオブテラーへ。

 

 

変なホテルに迷い込んだ設定の演技を延々する。

自分で120%楽しまないと、雰囲気まで面倒を見てくれないのが

パリのデイズニーランド。

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やっと席について、ぐんぐんエレベーターが上がって行っていく途中で、

あゆが私の手をぎゅっと握って来て

何このかわいい奴!と思い、私も握り返して

二人で手を繋いだまま 下へ落下。

 

撮られた写真が激ブスな仲良し姉妹で

わろた。

 

それから白雪姫のりんご飴を買って食べて、うろうろ。

りんご飴にテンション上がり徐々にたのしくなっていく。

 

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カーズ見た事無いけど、こんなに廃れてはないはず。

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それからミッキーと写真撮るのに列に並んで待ってると、

私たちが最後の一組で、私たちの後に来た小さい子供たちが追い返されてて、

とても申し訳ない気持ちになった…

イタい大人になっちゃったよ…

 

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これが正しいディズニーのあり方

 

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私たちの無理してる笑顔につられて、

ミッキーもどこかしら胡散臭い。

 

 

それから、パーク内人気アトラクション上位だったニモの亀のアトラクションに

よくわからないまま一時間弱並ぶ。

 

四人乗りの小さな乗り物に乗り、海の中を探検する緩めのアトラクション。

かと思いきや!

ほぼスペースマウンテン。

 

海的要素は、入り口のくらげくらいで、ほかはただの暗黒。

ニモなんて1ミリも出て来た記憶ない。

 

暗闇を上下左右にビュンビュン駆け抜ける、亀の乗り物。

頭を振り乱して、暗黒を駆け巡る私たち。

 

イッツアスモールワールドを想像してからのスペースマウンテンは、

ギャップが激し過ぎて、驚いてよだれ垂らしてる内に終了。

 

 

アトラクションが終わり亀からのそのそ出て来た、だいぶ老けた私たち。

まさか、浦島太郎のアトラクションだったとわ…

 

 

こんな夢の無い所はイヤだ!と

メインのディズニーランド パリの方へ!

やっと正式に上がりだすテンション。

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入った瞬間見えるミッキー!!

 

ピンクの城!!!

 

聞こえて来るハッピーディズニーソング!!!

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そして!ハロウィン仕様に飾り付けられまくった園内に

コレコレ〜!!と胸をトキメかせ、

 

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どの子供よりも

しっかり物語に入り込み、

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ハロウィンバージョンのデイジーと可愛い子供に癒され、

 

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でかいダッフィーに会い、

 

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廃れ気味のお土産コーナーをぶらつく。

 

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パリのディズニーのお城は、シンデレラ城でなく

眠れる森の美女のオーロラ姫のお城なのです!

 

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だから城の裏には、いばら!

 

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そしてそのいばらの元には、、、

 

マレフィセント

 

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怖がりながら、じっとサインを待つ子供。

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緊張しながらサインを受け取る子供、可愛過ぎる。

 

海外のテーマパークにいくと、この子みたいにフェイスペインティングしてる子供がたくさんいる。

決して可愛くはないんだけど、

いろんなキャラクターのモチーフが。

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あれ?ナイナイの岡村おるやん。

 

14ユーロくらいなので私もやってもらおうとしたら、

妹にガチで止められた。

 

それから人ごみと乗り物に酔いやすいわたしたちは

結局ディズニーランドに来ておいてなにもアトラクションは乗らず、

 

シンデレラのオープニングのモノマネしたり

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売り物かぶって踊ったりして、パレードまで愉快な時間を過ごす。

 

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時間が来たのでパレードを見に入り口付近へ。

 

さあ!軽快な音楽と共に現れたのは…

 

アリス!まさかのこのシーン…

もっと可愛いのあったやろ…

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プーさんはタイムズスクエアクオリティー…

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ウッディーもお疲れ気味で、

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ウェンディーは野呂佳代

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そんなこと気にも留めず、必死にキャラクターに手を振る子供たちが

一番ステキでした。

 

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散々パリのリアルで美しい街を堪能したわたしたちに、

造りものの街は、染みなかった…

 

パリのディズニーランドは、お子様向けですわ。

そうです、我々はもうネバーランドには戻れないのです…

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もう目が笑えてない…

 

可愛い子供をたくさん見た我々姉妹は、市内へ戻る電車の中で、

次は母としてこの場に戻ってこよう…と決心し、

結婚の話。

 

妹「彼女にしたいタイプと嫁にしたいタイプってちゃうらしいなあ。

  私は、人に尽くすの好きやし、結婚したいタイプやねん。

  お姉ちゃんは絶対に結婚はできへんし、嫁にしたくないタイプ」

私「は?」

妹「人に尽くすとか無理やろ?」

私「できるし!」

妹「尽くした事ある?」

私「え?は?もういい」

妹「自分勝手なひとは嫁にもらわれへんねん。私みたいになんでもしてあげるのが好きなひとは、結婚したいタイプってよく言われるもん」

私「それ絶対いじられてるだけやで」

妹「とにかくお姉ちゃんは一生結婚も子供もできんと孤独のままや」

私「いいもん。精子バンクがあるもん」

妹「おめでとう」

 

姉妹喧嘩が、年々リアルな話題になっていく。

「アホ!」「ブス!」

とか言い合ってた頃が懐かしい。

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シビアな喧嘩をしながら、市内に着き、

ニューヨークぶりの火鍋!

 

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これがどれだけ恋しかったか!

ニューヨークいるとき、最後めっちゃ行ってて

わたしのシークレットお別れ会親友たちが計画してくれたのに

記録的な大雪で中止になった時も、火鍋の予定だったの思い出した。


そんな愛の思い出がたくさん詰まった火鍋は、

パリで食べてもやはり、心も体もポカポカ温まり、

銭湯から出て来たくらいののぼせ具合。

 

 

唐辛子が大量に入った鍋に、注文し放題の具材をどんどん入れて、甘い様な辛い様な

よくわからないタレに付けて食べる。

この「いま私何を口にしてるかわからないし、とにかく辛いし、暑いし、

意識が朦朧とするほどのぼせてくる、けど、旨い!」

という、ぐちゃぐちゃな感じがたまらない、火鍋!

心も体も満たされ、帰宅。

 

いつか私も、子供をディズニーランドに連れて行く日がくるのかなあ〜

ホットでスパイシーだけど、優しくて、心身共に満たしてくれる火鍋系男子居ないかな。

 

パリ4日目〜ラッセンよりゴッホ〜

10月27日

 

午前中から、オルセー美術館へ。

ここには、ゴッホの絵がたくさん展示されてるのです!

 

大学時代にヨーロッパ史の教授が、

ゴッホの星月夜に描かれている街の上で渦巻く闇の渦は、19世紀後期に新しい機械が作られ始めて仕事が変化し、経済のあり方も変わったことで、社会が戦争に向かってじわじわ進んでいる不安感を象徴したもの」

と言っているのを聞いて、ニューヨークの現代美術館(MoMA)に行く度に、ゴッホの星月夜の前で立ち止まっては、脳内タイムスリップをしていたので、

今回もゴッホの他の作品を本場フランスで見ることができて感激でした!

(星月夜を描いた時ゴッホは精神病院に居たらしいし、彼がどんなことを考えていたかなんてわからないけどね。)

 

 

原色のような絵の具を何度も何度も重ねて、重みの増した絵。

アルルの寝室(1889年)

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音楽や香水の匂いが目の前に漂ってきそうな アルルのダンスホール(1889年)

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自画像(1889年)は127年前に描かれてから、

ずっとまっすぐに世界を見つめて来たんだろう、と想像してしまうほどの

生々しい目の力強さ。

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自然と一体化している、

コードヴィルのわらぶきの家(1890年)

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オルセー美術館の天井はガラス張りで、

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川の前に建てられた駅を改造してできたこの美術館は、

細かい壁の花の彫刻が洗練された華やかさを演出していて、

パリのセンスを凝縮したみたいな とても優しい空間。

 

 

壁いっぱいに飾られていた、素敵な色使いの中で表現されている躍動感が

息を呑むほどかっこいい

ロートレックの「ムーランルージュの踊り」(1895年)

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あゆが韓国ドラマで見て、一番見たかった絵が

ルノワールの田舎のダンス(1883)。

ドラマの中で「この左下にいる女の子がこの絵の主役」

って言うらしい。シブい台詞・・♡

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戦前の現代作品を多く展示するオルセー美術館

 

これまで多くの人々に感動だけでなく

潜在的な気付きを与えて来た絵画たちを、

こうして私もパリで見れて、ミーハー的な喜びと共に

気分だけタイムスリップできて、よくわかんないけど なんとも言えない浮かれた気持ちになりました。

 

感じるだけ〜それじゃ不満なのかい?

という斉藤和義の歌(♪どうしようもない哀しみに)が

パリにいる間ずっと頭で流れてるけど、

ほんとうにその通りなんだよなぁ。

ただ感じるだけ〜それでいいじゃないか〜

 

 

 

そう言ってる間に、空腹を感じ過ぎたので

足早にオルセー美術館を後にし、あゆイチオシのイスラエル料理を食べに、

マレ地区へ。

 

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L'AS du FALLAFELは大行列の、大盛況!!

イートインなら席があったので、並ばず席に座り、

メインのFallafel Specialを注文。

 

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オーダーしてすぐに店員が運んで来たこれが、ファラフェル!

イスラエルのポピュラーなファストフードで、

ひよこ豆をペースト状にして、一口サイズのコロッケの様に揚げたもの。

 

 

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もちもちのピタパンの中に熱々のファラフェルが5つほど入って、

茄子や大量のキャベツなどの野菜がギュウギュウに詰め込まれ

上にはシーザーのような、ヨーグルトの様なソースがかけられている。

 

ボリュームは見ての通り凄いが、ベジタリアンメニューなので

以外とぱくぱく食べれて、胃もたれもない!

 

妹はパリでこれが一番お気に入りらしく、

わたしも結局この旅で食べたどの料理よりもこれが一番美味しかった・・!

駅のポスターでよくこのファラフェルが大きく貼られてるんだけど、

それ見るたびに会いたくて会いたくて、震えていました。

 

ソースと野菜とファラフェルが絡み合って絶妙に美味しく、

フレッシュだし、胃もたれもないのにこのボリュームで、

お持ち帰りなら 5ユーロ(500円ほど)って。

星ミッツ!!!

 

 

あゆとアメ村で新しいファラフェルビジネス展開しようと妄想してる内にぺろっと食べ終わり、マレ地区散策へ。

 

石畳の細い道をぐんぐん歩いて行くと、数々のブティックや、カフェが並ぶ。

 

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パリはFIATとか小さく小回りがきく車が多い!

この色とかレトロ好きにはたまんない。

これ実用車だからね・・キュン。

 

それから、あゆオススメのカフェへ。

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小さい店内に、モダンな色使いでカラフルな動物の絵がたくさん描かれている

少し異空間な可愛いカフェ。

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メニューに書かれていた、よくわからない「ティラミス・オン・ザ・ゴー」というものをオーダー。

 

やっぱりよくわかんないので、何なのかきくと、店員も自信なさげ。

バナナパウンドケーキにエスプレッソをかけ、

生クリームを乗っけて、やってきました、ティラミス・オン・ザ・ゴー。

 

あ、ごめん、あまりにも見た目ぐろかったので、写真取り忘れました。

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でかすぎるマグカップに、ぐちゃぐちゃのケーキ、そしてその上には

パッサパサの生クリーム。

そして、「全力は尽くしてんで」と言わんばかりのドヤ顔の店員くん。

 

とりあえず食べてみる。

まずい。

苦くて甘く、ずっと後味が舌に残るティラミス・オン・ザ・ゴー。

 

後から、ベテランバリスタがやってきて、

「あなたティラミス・オン・ザ・ゴー食べてるの!?これ、最高よね!」

と言っていたので、バリスタ君が失敗したんや。とわかりましたが。

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結局全部食べました。

 

 

それから、あゆイチオシのビンテージショップ

"Thanx God I'm a VIP"へ。

 

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高品質の古着が色別にズラーーーーっと並べられ、

いつも着れないブランドのものとか色々試着させてもらって、

結局ニットのワンピースと、黒のビンテージ仕様のmiu miuのジャケットを購入。

 

みどりのベレー帽をかぶって、白いタートルネックに黒いズボンを履き、

細いウエストをシルバーのバックルのベルトできゅっと締めた

とっても可愛い黒人の可愛い店員のお姉さんが選んでくれた

GUY LAROCHEというパリのデザイナーの

オレンジとカーキと薄いピンクの色使いのスカーフも、

とても可愛くて 買っちゃった〜 あーくらくらするクラシーさ・・♡

 

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 いろいろ巻き巻きしていこう。

 

それから あゆのバイト先の友達で、中国人のしょうちゃんと待ち合わせして、

ホテルの中にあるフレンチを食べに行った。

 

 

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まずこのビールがびっくりするほど美味しい!

 

しょうちゃんはニコニコしてとても明るくて、

ステキな女の子だったので、そんないい友達ができて

あゆ、良かったね〜と思いつつ、乾杯。

 

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初挑戦のウサギのお肉。

うさぎのお肉は、こってりしていて、

さっぱりしたビネガーソースととても綺麗にマッチして美味しかった。

 

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白身魚(なんだったかな)もプリップリで

あゆが悶絶するほど美味しい。

 

間違ったデザートが来て、文句言って変えてもらってる間に

すっかり写真のことを忘れ、デザート撮り忘れるというミス。

くそう!あのビターなチョコケーキすごく美味しかったのに・・!

 

それから三人でバスに乗ってシャンゼリーゼ通りと凱旋門へ。

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 寒いので、速攻かえる。

しょうちゃんも泊まりにきて、若い二人は夜遊んでたけど

わたしは即就寝。 zzz

 

 

 

 

パリ3日目〜ベルサイユの原〜

まずは家出てすぐの電気屋の大きな鏡で、ファッションチェック。

こういう姉妹っぽいこと久しぶり。

それにしても妹といると私がすごく身長低く見える・・

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駅の近くのベイカリーで焼きたてクロワッサンを買って、

二階建ての電車でガタゴトパリの外れにある ベルサイユ宮殿に向かう。

 

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電車から見える建物がどんどん廃れていき、

緑が増え始め、ここ?というほどの小さな駅で下車。

 

しばらく石畳の上を歩いて行くと、ルイ14世の建てたベルサイユ宮殿に到着!

 

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入り込んできた こいつだけは許さん…

 

 

ルイ14世と、その周りの男の人があまりに父に似てたので、

妹と笑って写真いっぱい撮ってたら、「そんな有名な絵なのか!」と中国人観光客がいっぱい集まって、同じ様に撮りだした。 

なんかごめん。

 

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トウシューズ履いてるのも、大きめの赤ちゃん愛でてるのも、

だいぶシュール。

 

 

ヨーロッパの歴史は一通り高校や大学で学んだが、

やはり記問の学は肉とはならぬ。

 

マリーアントワネットが

「パンが無いなら、ご飯炊けばいいじゃない!」

と発言し、それを聞いた朝はパン派の市民が市民革命を起こしたことしか

もう頭に残っておりません。

 

そんな残念な奴でも、

 

実際に一万人の従業員を使えさせていたベルサイユ宮殿を訪れ、

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数えられない程の木々や銅像を通り抜け、

 

 

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わざわざ水の無い土地に水を引かせた庭や、

 

天井いっぱいに描かれた天使やキリストの絵見て、

 

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想像の1000倍の広さと美しさの宮殿に

人の欲の果てを見たような気がして、恐ろしくなりました。

 

 

王族と市民の圧倒的な差を見せつけるかのようなこの宮殿。

 

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レミゼラブルのあの悲劇の表ではこんな世界が繰り広げられていたのか、と。

 

この規模を目の当たりにして、実際に戦ってこの権力を覆した市民達がいたなんて、キセキの様だと思った。

(まあ王朝がずっと栄え続けるはずもなく、諸行無常の響きあり〜なんだけど)

 

そんな200年以上前の出来事が歴史を変え、たくさんの新たな戦争や葛藤の末、

いまフランスは格差やテロなど、たくさんの問題に直面している。

 

昔新聞で、ヨーロッパの宗教や人になじめない人種や宗教の人たちが

パリの人々との間に深い隔たりを感じて、

「そんな奴らより我々のほうが素晴らしい!」と自分たちの信念をより尊く思う様になった結果、パリでのテロに繋がったというのを読んだ。

 

 

ベルサイユ宮殿の天井や壁にも描かれていた無数のキリストや天使。

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それらを否定し、違う考えを持つ他国の他宗教の人たちと

どう関係を築くかは、地球の永遠の課題なんだろうけど、

過去も未来も他国も他宗教も「理解」しようとする姿勢を、少しずつ持たないと、負のサイクルは消えない。

 

フランスでテロがここ数年多発しているのも、急にフランスがターゲットになったとかではなく、長い歴史の中で他と分かち合い、受け入れることができなくなったから。

 

これからこの国は、どう伝統を貫きながら進んで行くのだろうか?

 

 

そんなことをぶつぶつ言いながら マリーアントワネットの館へ向かう。

しかし歩けど歩けど 着かない。広過ぎ。

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アイス買ってもらっても、歩きすぎて笑えてない。

 

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ずっと続く道を歩き続けるが着かないので、ギブアップ。

秋を大満喫したので マリーアントワネットの館は諦め、

帰りは一人4ユーロ払って、変なトロッコみたいなのに乗って宮殿まで帰りました。

 

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ベルサイユを大満喫し、パリへ戻る。

 

パリの夜はとても寒いので、

何か優しいものを食べよう、とベトナム料理屋にフォーを食べに行った。

 

しかし、待てど暮らせど料理人が来ない。

ウェイターのおじさんがイライラしながら「あと5分したら来るから!」と

告げてから15分後、アラブ系の料理人らしき人が登場。

ほんまに作り始めたか、厨房まで確認しに行くわたし。

 

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間もなくしてフォーがテーブルに運ばれ、

冷えた私たちの体を パクチーたっぷりのフォーが溶かしてくれた。

 

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ポカポカと優しい気持ちのまま、夜のエッフェル塔を見に行き、

 

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そして セーズ川クルーズへ。

 

大きな船の中と上に たくさんの人が乗り込み、

キラキラ輝くエッフェル塔の前から クルーズは出発。

 

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闇の中でライトアップされた美術館や教会を通り過ぎると、

夜のパリの街が セーヌ川に映って青く揺れる。

 

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まるでゴッホの絵のような景色!

 過去も今も未来も飲み込み、その輝きを映し出すセーヌ川

 

 まだ23歳のわたしには、見えていないものがたくさんある。

でも17歳の、高校と家の世界しか知らなかった私よりは、もっと多くの悲しみや悔しさに直面して、私は私なりに戦って来た。

擦り傷もたくさんできたし、思い出すだけで苦しい事もいっぱいあるけど、

その代償として私は、昔は見えなかったものを見たり感じれるようになったと思う。

 

妹がアメリカに来た時とは立場が変わって、今回は妹が通訳をしてくれていること。

パリで戦う妹と、これからまた新しい戦いが始まろうとしてる私が、それぞれの夢について語り合えたり、悩みについて話したりできるようになったこと。

そんな変化が、とてもありがたくて、いまこうして妹とセーヌ川の上に居ることが

とても嬉しかった。

 

心から応援できる仲間がすぐ後ろにいる事に気付けて、勝手に背負いすぎていた荷物が、少し軽くなりました。

  

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パリ2日目〜ロマンティック浮かれモード〜

10月25日 パリ二日目

 

午前中妹は授業だったので、ひとりで地下鉄に乗って

オペラ座のあるオペラ駅で 妹と待ち合わせ。

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(昨日古着屋で買った10ユーロのオーバーサイズコート。可愛いけどでかすぎる。日本でリメイク持って行こ!)

 

 

「今日はクラスメイトに編み物教えてもらった!」と嬉しそうに話す妹。

妹はクラスメイトに恵まれてるらしく、課題とか分からないことがあっても友達が全部メールで詳しく教えてくれるらしい。

さすが甘え上手の末っ子。

長女の私はアメリカで、どう一人で生き延びるかばかり考えてたよ。

(それにアメリカの大学では、それぞれの課題が大変過ぎて他人に構ってる暇なんてゼロ。おお冷酷!)

 

今日は、妹が心斎橋でバイトしてたカフェの先輩、まいさんがたまたまパリに居るので、一緒にルーブルの辺りのカフェでランチをした。

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それから妹はバイトなので別れ、まいさんと私の二人でノートルダム大聖教に向かってセーヌ川をお散歩。

 

彼女もジャズが好きで、

「ニューヨークでよく行っていたような、ふらっと寄れる生演奏のジャズバーを大阪で作りたい!」というロマンティックな妄想をしたり(私は本気で思ってるよ!!)

仕事や趣味などお互いのことについて、1時間半程話しながら

島から島へ橋を渡る。

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ニューヨークは私にとってとてもスピーディーで、焦ってばかりだったから「感じる」余裕がなかった。

けれど、時間が0.5秒遅く流れるパリで夕日に染められながら、初めて会った人に自分のことを話していると、私はこれまで本当に恵まれてたなぁ、と再確認できた。

そして、まだ私なにも成し遂げていない!とも再認識。

 

気がつけばマスマーケティングの一部になって、情報の奴隷になってしまう社会で、

自分自身を美しく輝かせれるのも、他人を幸せにできるのも、

自分しかいない。

 

この夕日に染まる建物や、ゆるやかに波打つ広い川、夕焼けと交わるギターの音。

そこに自分も満足して並びたい。

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過去があるから今があって、今があるから未来があるんだよなあ、

なんて当たり前のことを話しながら、

おじさんの作るバターシュガークレープを食べて、

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のんびり街が夕焼けに染まる頃

ノートルダム大聖教のある島に到着。

 

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中には入らずに散歩を続け、写真撮ったり 

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店をぶらぶらして

近所のレストランで夕食をしながら、ジャズバーのオープンを待つ。

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ワインでロマンティックな感じになってきたので、まいさんの恋愛ばなしをふんふん!と聞き入る。

 

あーだこーだ話していると、時間になったので

チャージ無料のジャズバーに移動。

 

ジャズバーは、天井に無数の星が描かれていて、

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壁にはアメリカのナンバープレート。

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演奏は古いアメリカの歌謡曲で、

私の聴きたかったパリのジャズのイメージからは遠く、

なぜだかとても白けたため、ビール一杯飲んで出た。

 

 

妹のバイトが終わったのでまいさんと別れ、

妹のバイト先のラーメン屋「博多チョウテン」へ向かう。

 

せっかく来たんだし、と社長のご厚意で、世界初の24時間営業レストラン

「オ・ピエ・ド・コション」へ。

 

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ここは豚足が有名なレストランらしいんだけど、

オニオンスープ、生牡蠣、エビ、ケーキもワインも全てとっても美味しい!

 

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出て来る料理にも感動したんだけど、パリだけでなく世界の色んな所でラーメン屋をされてる社長さんの気さくさに、とっても感動した。

 

言葉もわからないし、慣れない土地でたくさんの従業員を抱えるのは、ストレスもたくさんあるはずだけど、「楽しくないと仕事でない!」と言い切る社長は、

きっと楽しくない事をこれまでたくさん経験して、今も楽しくない事もたくさんあるはずだけど、他人の手の平で転がる自分の人生に多くの人を巻き込んで、その目まぐるしい回転を楽しんでいるように感じた。

そんな人の元で妹が楽しく働いていて、安心しました。

 

お腹いっぱい、ベロベロの午前3時。

家に着くとあの綺麗好きの妹が床に寝転び、化粧も落とさず眠っていた。

 

パリは水が硬水で、シャワーは二日に一度しか浴びれないらしいが、

どれだけ眠くてしんどくてもピカピカに綺麗にしてから眠るイメージが強かったので、

驚いた。

 

でも考えてみれば、もう五年も一緒に住んでいないし、

中学も高校も大学も全然違う世界で生きて来たわたしたち。

 

妹がニューヨークに何度か遊びに来てくれたときも、

私は私にとっての戦場でいつも繊細なバランスで生きていて、

せっかく自分では大人になれた気がしながら過ごしてるのに

唯一気の許せる家族といて緩む事でまた子供に戻るのが嫌で、わざと冷たく接することもあった。

 

わざわざニューヨークまで来てくれたのに、余裕を持って優しくもてなしてあげれなかった自分の子供っぽさを悔しく思って、妹を空港まで送って行った後のバスでひとり泣いた事もあったなぁ。

 

私はいまやっと日本に戻って来て、とりあえずしばらくは大阪に定住する事が決まった。

ずっとフワフワ うろうろ不安だったけど、少し心も落ち着いて来た。

 

そんな気持ちで、次は私が妹の戦場であるパリを訪れることができて、

妹の悩みや葛藤や夢を聞けて、これまで自分のことばかりで感じることができなかった妹の凄さや、心から応援し合える妹という存在の偉大さに気付けた。

 

世界は広くて 面白い事は無限にあるんだから

笑いとドキドキに貪欲にいきましょう!

 

 

パリ1日目

10月24日 朝6時半 

 

パリ、シャルル・ド・ゴールド空港到着。

 

夜明けすぐのパリの空はピンク色で、

日本ではカーディガンを羽織り始めたところだというのに、

 吐く息がもう白かった。

 

Uberで、妹のアパートまで向かう。

 

 

英語は通じないし、話すと嫌がられると聞いていたのでフランスに行く事にびくついていたが、予想よりはるかにフレンドリーで英語も通じるので、拍子抜け。

 

 

アルジェリア出身のお兄さんが運転する車は、
パリっぽくなっていく町並みをぐんぐん抜けて、

石畳の道路の突き当たりにある私の妹、あゆのアパートに到着。

 

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エレベーターのない古い木造のツルツルした階段を上がった、4階にある一室があゆの暮らす部屋。

 

服飾の大学に留学する妹の部屋は、大きなミシンやアイロン台、課題を作るための生地で溢れ、きっとたくさんの壁を越えようともがきながら毎日過ごしてるんだろうな、と感じました。

 

 

私も四年半アメリカにいて、妹とは年に1回会うだけの生活を過ごしていたから、 

姉妹というか、良い意味でたまに会う友達 みたいな関係の私たちなのです。

 

 

朝ご飯の時間なので、買い出しに近所へ。

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牛乳が白い容器に入って常温でまるで洗剤のように売られていることにびっくり。

 

スーパーでイチジクのクリームチーズとヨーグルト、マンゴー、パンプキンスープを買って、帰り道のベイカリーで焼きたてのフランスパンをひとつ購入。

 フランスパンは1ユーロ(100円くらい)ですごく大きくて、中がもちもちで、イチジクのクリームチーズとすごく合って、美味しかった。

 

 

少し外に出るだけでとても寒くて、持って来た服が完全に使えない事が判明したので

 とりあえず電車でマレ地区まで行って、古着屋巡り。

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駅に降りてすぐ、メリーゴーランドがある。

あゆ曰く「パリは子供に甘い」らしい f:id:marina10feb93:20161201121705j:image

 

古着巡り一店目は、一階と地下いっぱいに服が並べられ、

狭くて雑多なお店感じのお店『Frep Star』。

 

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そこでは茶色のチェックのオーバーサイズジャケットとランバンの赤いウールのセーターをゲット!

 

両方一着10ユーロ(1000円くらい)!安い!

 

 

二店目は、量り売りシステムの古着屋、『Kilo SHop』へ。

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広いスペースの店内たっぷりに古着がディスプレイされ、

様々なスタイルのおしゃれな男女がその場で気に入った服を試着する。

(試着室入らないのがパリスタイルらしい)

 

スカーフや帽子、服のバランス、靴下までにこだわりが隠れるパリのオシャレさんたちの興奮に満ちた店内は、活気で溢れていた。

そこで私はチェックのスカート、妹はビンテージっぽい毛皮の帽子を購入。

 

次は妹が授業で使う毛糸と生地を買いに、生地屋街のあるモンマントルへ。

 

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(帽子は買ってすぐかぶる派)

 

 

地下鉄の駅の近くに細かい像がたくさん付いた、華やかな図書館があった。

 

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こんなロマンティックな図書館で本を読んだら、自分の心を越えた異世界に旅できそう。 

 

地下鉄を降りて生地屋街の坂を下ると、妹がいつも授業や課題で使う布を買いにいく生地屋さんに到着。

 

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妹曰く、パリの生地屋さんの生地はデザインが新しいらしい。

 

妹がニューヨークに来たときもマンハッタンの生地街で生地を一緒に買いに行って、

日本にないデザインの生地をたくさん買って帰ってたけど、

ニューヨークの生地屋はパリと違って、古いのも新しいのも混在しているから、探すのが大変だったって。

(それってあらゆるアメリカの物事に言えるよなぁ)

 

日本の生地屋さんは話にならないほどダサい生地しか売ってないので、日本では生地工場に問い合わせて、欲しいものをオーダーメイドするらしい。

 

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「こんな可愛くて新しいデザインの生地がたくさんあるだけでもパリに来た価値はあった」と目を輝かす妹は イキイキしていました。

 

伝統を大切にしてる芸術の都市パリには、良いものを作りたい!

感動したい!気分良くなりたい!っていう熱気が街の中に充満していて、

 

それはチェーン店が増え、マスマーケティングの手のひらでどう転がすかが勝負の

今の世の中には、とても価値のある想いだと思う。

 (とか言って私は1月から広告で働きます。ビバマスマーケティング!!)

 

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子供服も本当にかわいい!ワクワクすることがパリで学べるなんてステキ!

 

生地街は、映画『アメリ』の舞台にも待った、モンマントルの丘の目の前。

 

映画に出て来るメリーゴーランドや広場を抜け、

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丘を登ると寺院へ辿り着き、パリの街を一望できる。

 

 

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「現実ではなく、想像の世界の中で生きるアメリが恋をして現実で幸せを見つける」といった内容の『アメリ』なんだけど、

 実際のモンマントルの公園やカフェは、映画と同じ時間の流れ方だった。

 

 

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実際のアメリの撮影で使われたカフェ、カフェ・デ・ドゥ・ムーラン。

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アメリのカフェは、映画に出て来たタバココーナーはなかったけど、

映画でおじさんがいつも食べてたクリームブリュレは名物メニューとして健在。

 

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クリームブリュレは上を焦がすとスケートリンクのように硬くなり、

スプーンでサクサク割りながら食べると、美味しさも楽しさも倍増!

 

カプチーノの泡もこの通り!

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可愛い男性店員さんの話す、聞き慣れないフランス語がとても心地良かった。

 

  

パリは建物が低くて空が広いから、川や木々などの自然と建物が

とてもナチュラルに一つの空間に存在していた。

  

そんな街の様々な感情を飲み込んで、セーヌ川はキラキラうねる。

 

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カプチーノの泡は大きく尖らした方が可愛いからそうする。

 

店の外にテーブルとイスを出して、タバコを吸いながらお酒を飲むと気持ちいいから、少し寒くても外の席を選ぶ。

 

図書館にもたくさん像が壁に飾られていた方が、ゴージャスでロマンティックだからたくさん装飾を付けよう。

 

楽しさ、ウキウキ、ロマンティック、かわいい。

そんな胸の高まりを「感じる」ことに、重きが置かれている街。

 

人生を感じ、楽しむための知恵がパリには詰まっている気がする。

 

アップステイトニューヨークの話


夏が来ると思い出す、あの星と優しい空気に囲まれた ロマンティックな日々。

 

 

人が好きなので、都会はマイヘブンなんですが、

今回は初夏と言う事で、ニューヨークの田舎のお話。

 

 

高校を卒業して、ニューヨークとカナダの間のど田舎のカレッジに入学した。

英語でその場所を 「in the middle of nowhere」と言うほど何もない草原の中に大学はあり、その大草原の中の小さなキャンパスを思うと、今でも胸がキューッとなる、

それはそれは甘酸っぱい青春でした。

 

たくさん親友というか戦友もできたし、

毎日色んな授業で大好きなライティングを極めれる

すごく幸せな毎日だったんだけど、

4年制大学に編入できるかな。とか、将来はどうなるんだろう。とか

漠然とした不安が常にあったり、泣きながらすがっちゃう系の

恥ずかしい恋もしたり、毎日そわそわしながら過ごしていました。

 

そんな日々が流れ、大草原の小さな大学寮から抜け出して、シャバの空気を吸いたくなった私は、大学の近所の安いボロアパートに 友達と二人で住み始めました。

 

ルームメイトは10歳も年上の韓国人のお姉さんで、妹みたいに可愛がってくれた。

 

車が無かったから、買い物帰りはスーパーのガラガラをそのまま家まで押して帰ったり。

家具をダンボールとベッドシーツで作ったり。

秋の夕方 朽ちた教会が紫の空にひっそり佇んでるのを ぼーっと見て、なんとも言えない空虚感を感じたり。

雪が腰くらい積もった道を 半乾きの髪がツララのようになるまで必死でバス停まで走ったり。

いつも閉まってる廃れたアイスクリーム屋さんが あったかくなると再オープンし

ヨボヨボのおじいちゃんまで 行列に入ってアイスを求める愛おしい風景を見て 夏の趣を感じたり。

 

そんなこんなで冬が過ぎ、5月に大学が終わり、新学期までの長い夏休みが始まる。

 夏休みの過ごし方を全く決めていなかった2年生の初夏。ハタチのサマー!

 

前の年に倒れて入院していた父の病態も気になるし、

その事で大阪にいる家族の形が変わりつつある事を地球の裏っかわでもビンビン感じつつあった私は、半分アメリカ、半分日本で夏休みを過ごすことにした。

ただ考える時間だけが無限にある田舎で私は親孝行を学んだ。ありがとう大自然

 

その半分のアメリカの夏休みでお世話になったのが、大学の先輩の彼氏のファミリー。

 

先輩は日本に帰っており、彼氏さんも私もお互いに異性として全く意識していなかったため、普通に考えるとバカなのだが、同棲を始めた。

 

彼の部屋にベッドをふたつ並べて、夜な夜な語ったり、ファミリーガイという シュールなアニメや いろんな映画を見た。

言っておくが、究極のプラトニック!!!!

(一緒に寝たときに 友達なのに朝足が絡んでる事が嫌だと母に言うと、郷に入っては郷に従え!!と郷へ押し返された。スパルタ!!)

 

私の女性フェロモン不足のお陰で彼と親友になれて、

小学生みたいな夏を過ごせてとても楽しかった。 

 

夜になると、彼と部屋で 星にまつわる歌のプレイリストを作って、屋根の上に登る。

ブランケットとお菓子と、スピーカーを持って

屋根の上で、夜な夜なロマンティック会を開いた。

ロマンティックな曲(Coldplay のYellowとか)を聴きながら、ムーディに星を眺める。

 

数秒に一回 ビュン!と流れる流星を飽きるほど見た。

この無限の流星を大阪の親にも見せれたらな〜と思って写真を撮ってもカメラには写らない。

いま思うと夢みたいな日々でした。

 

(そんな事を若い男女が夜な夜なしてると恋が始まりそうだが、当時ワタシは彼の事を犬くらいに思っていた)

 

夜焚き火を各家でして、色んな家を回る。

マシュマロを溶かして、チョコとそれをクラッカーで挟んだものをビールで流し込む。

パチパチと燃える木に耳をくすぐられながら 過ぎていく時間。

 

 

あれほどトムソーヤな夏はなかなか 20歳を超えると経験できない。

都会の皆さんがクラブとか行って、コンパとかして、ナンパとかしてる一方

ワタシは、毎日星を眺め、丘に登り、野草をほおばる現役カントリー娘でした。

 

 

 

 

その当時のワタシは、実は彼の弟の友達で3歳年下のレトロなドイツ系の男の子が好きで、弟くんと一緒にいると、その子に会えるのが幸せだったな〜。(したたか)

 

でも弟くんともそんなこんなで凄く仲良くなって、ふたりでよく夜中に高校のグラウンドに忍び込んで星を見たり、トランプゲームをしながらこっそりキスしたりしてたんだった。

青春すぎて、いますぐ広瀬すずで映画化して欲しいわ。

 

 ある日弟くんに告白されたのに、どうしても恋人として好きになれなくて 軽くスルーしてたら凄く険悪な感じになってしまって、あんな仲良かったのに喧嘩別れみたいになっちゃった。(きゃあ!甘酸っぱい!)

 

 

さて長くなりましたが、わたしのアナザースカイ。

ニューヨークのとある田舎町でした。

 

 

以上。あざっした。

 

 

リリー・フランキーに会った話

 

最初の記事で、わたしがどれだけリリーフランキーの文章に 助けられたかは 読んでいただいたでしょうか。

そしてこの度とうとうこの愛が通じ、お会いできることになった。

 

雑誌の企画で憧れの神様リリーフランキーに会ってきたのですが、本当に神様でたくさん目からウロコが溢れた数時間でした。

 

悩み相談をさせてもらったんだけど、その悩みの本質をぐいっと引っ張り出し、

優しく解決する神業には目からうろこ。

 

悩みはワタシの好感度維持のために省きます。

(お前の好感度なんて元々底辺レベルじゃ。って思った人たち。わたしもヨメに行きたいの。)

 

悩みを吉田豪さんが読み上げて、それを聞いたリリーさんの最初の一言

「君はいいこだね。」

 

 誰も見下げない 肯定する優しい姿勢は、エッセイを読んで想像してたリリーフランキーそのままでした。

「女の武器は使え。しっかり自分の満足する生き方をしていたら、仲間も男も仕事付いてくる」といわれて、クヨクヨなんて 誰も得しないなと思った。

 

「いまが一番辛い時だけど 振り切っちゃったらもう頑張るしか無くなるから 楽だよ。」と 言われて 安心しました。

 

「他人の決めた 良い悪いで、自分を測っちゃいいけない。決めてる大人もバカなんだから」

「自分の足で立ってる君はかっこいいよ」

「久々に生きのいい若者を見て、気分が良い」

 

 

世界一優しいリリーさんはやっぱり ひたすら肯定してくれました。

取材後、

「今回の相談者は良い奴だから、俺のバーに飲みに行こう!」となり、

リリーさんいわく「素人を連れては5年ぶりくらい」に飲みに連れて行ってもらいました。

 

築地から銀座六丁目に向かう移動の車で、リリーさんが横に座ってる。

カウンターでリリーさんの隣に座る。

憧れのリリーさんの一言一言と素敵で優しい声、

なんだか夢のような時間と、美味しいお酒に酔いしれました。

耳元で聞くリリーボイスにシビれて、もう半身麻痺してたよ。

 

リリーさんのジャーナリズムついて、アメリカについて、

人に、結婚に、仕事についての生のお話を聞けて、

私も自分の物差しで測れる素敵で優しい大人になりたい、と心から思った。

テキトーじゃない「適当」って素敵。

 

「俺も日々気をつけているけど、頭でっかちにだけはなってはいけないよ」

と言われて、はっとした。

くちだけの薄い人になったらリリーさんに合わせる顔がないので、一生懸命魂を燃やそうと思います。

「団地でベッキーやら 浮気やら 見て騒いでいる奴らと お前は違うんだから 自分の物差しでなんでも考えろ」

表現者として、自分の意見じゃなく そのままを伝えるひとになれ」

 

大肯定されて、力強く背中を押してもらって、すごく良い日でした。

帰り道六本木を抜けるタクシーの中から見えた

東京タワーが、より一層綺麗に見えました。

 

リリーさんに成長して会えるように、頑張ります!

 

 

 

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