パリ4日目〜ラッセンよりゴッホ〜

10月27日

 

午前中から、オルセー美術館へ。

ここには、ゴッホの絵がたくさん展示されてるのです!

 

大学時代にヨーロッパ史の教授が、

ゴッホの星月夜に描かれている街の上で渦巻く闇の渦は、19世紀後期に 新しい機械が作られ始め、仕事が変わって行き、経済のあり方も変わり、戦争に向かってじわじわ進んでいる不安感を象徴したもの」

と言っているのを思い出し、

ニューヨークの現代美術館(MoMA)に行く度に

ゴッホの星月夜の前で立ち止まっては、タイムスリップしてしまう程の強い引力を感じてたので、

実際にゴッホの絵を本場フランスで見れて感激でした。

 

原色のような絵の具を何度も何度も重ねて、重みの増した絵。

 

アルルの寝室(1889年)

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音楽や香水の匂いが目の前に漂ってきそうな アルルのダンスホール(1889年)

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自画像(1889年)は127年前に描かれてから、

ずっとまっすぐに世界を見つめて来たんだろう、と想像してしまうほどの

生々しい目の力強さ。

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自然と一体化している、

コードヴィルのわらぶきの家(1890年)

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オルセー美術館の天井はガラス張りで、

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川の前に建てられた駅を改造してできたこの美術館は、

細かい壁の花の彫刻が洗練された華やかさを演出していて、

パリのセンスを凝縮したみたいな とても優しい空間。

 

 

壁いっぱいに飾られていた、素敵な色使いの中で表現されている躍動感が

息を呑むほどかっこいい

ロートレックの「ムーランルージュの踊り」(1895年)

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あゆが韓国ドラマで見て、一番見たかった絵が

ルノワールの田舎のダンス(1883)

ドラマの中で「この左下にいる女の子がこの絵の主役」

って言うらしい。

シブい台詞・・♡

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戦前の現代作品を多く展示するオルセー美術館

 

これまで多くの人々に感動だけでなく

潜在的な気付きを与えて来た絵画たちを

こうして私もパリで見れて、

ミーハー的な喜びと共に

気分だけタイムスリップできて、よくわかんないけど なんとも言えない浮かれた気持ちになりました。

 

感じるだけ〜それじゃ不満なのかい?

という斉藤和義の歌(♪どうしようもない哀しみに)が

パリにいる間ずっと頭で流れてるけど、

ほんとうにその通りなんだよなぁ。

ただ感じるだけ〜それでいいじゃないか〜

 

 

 

そう言ってる間に、空腹を感じ過ぎたので

足早にオルセー美術館を後にし、

あゆイチオシのイスラエル料理を食べに、

マレ地区へ。

 

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L'AS du FALLAFELは大行列の、大盛況!!

イートインなら席があったので、並ばず席に座り、

メインのFallafel Specialを注文。

 

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オーダーしてすぐに店員が運んで来たこれが、ファラフェル!

イスラエルのポピュラーなファストフードで、

ひよこ豆をペースト状にして、一口サイズのコロッケの様に揚げたもの。

 

 

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もちもちのピタパンの中に熱々のファラフェルが5つほど入って、

茄子や大量のキャベツなどの野菜がギュウギュウに詰め込まれ

上にはシーザーのような、ヨーグルトの様なソースがかけられている。

 

ボリュームは見ての通り凄いが、ベジタリアンメニューなので

以外とぱくぱく食べれて、胃もたれもない!

 

妹はパリでこれが一番お気に入りらしく、

わたしも結局この旅で食べたどの料理よりも

これが一番美味しかった・・!

駅のポスターでよくこのファラフェルが大きく貼られてるんだけど、

それ見るたびに会いたくて会いたくて、震えていました。

 

ソースと野菜とファラフェルが絡み合って絶妙に美味しく、

フレッシュだし、胃もたれもないのにこのボリュームで、

お持ち帰りなら 5ユーロ(500円ほど)って。

星ミッツ!!!

 

 

あゆとアメ村で新しいファラフェルビジネス展開しようと妄想してる内にぺろっと食べ終わり、

マレ地区散策へ。

 

石畳の細い道をぐんぐん歩いて行くと、

数々のブティックや、カフェが並ぶ。

 

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パリはFIATとか小さく小回りがきく車が多い!

この色とかレトロ好きにはたまんない。

これ実用車だからね・・キュン。

 

それから、あゆオススメのカフェへ。

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小さい店内に、モダンな色使いでカラフルな動物の絵がたくさん描かれている

少し異空間な可愛いカフェ。

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メニューに書かれていた、よくわからない「ティラミス・オン・ザ・ゴー」というものをオーダー。

 

やっぱりよくわかんないので、何なのかきくと、店員も自信なさげ。

バナナパウンドケーキにエスプレッソをかけ、

生クリームを乗っけて、やってきました、ティラミス・オン・ザ・ゴー。

 

あ、ごめん、あまりにも見た目ぐろかったので、写真取り忘れました。

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でかすぎるマグカップに、ぐちゃぐちゃのケーキ、そしてその上には

パッサパサの生クリーム。

そして、「全力は尽くしてんで」と言わんばかりのドヤ顔の店員くん。

 

とりあえず食べてみる。

まずい。

苦くて甘く、ずっと後味が舌に残るティラミス・オン・ザ・ゴー。

なんだか懐かしい気持ちになったけど、これは食べる人の青春の味がするのかな。

なんかそんなお話あったなぁ。。

 

後から、ベテランバリスタがやってきて、

「あなたティラミス・オン・ザ・ゴー食べてるの!?これ、最高よね!」

と言っていたので、バリスタ君が失敗したんや。とわかりましたが。

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結局全部食べました。

 

 

それから、あゆイチオシのビンテージショップ

"Thanx God I'm a VIP"へ。

 

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高品質の古着が色別にズラーーーーっと並べられ、

いつも着れないブランドのものとか

色々試着させてもらって、

結局ニットのワンピースと、

黒のビンテージ仕様のmiu miuのジャケットを購入。

(これなら姉妹でシェアできるし、一石二鳥!)

 

みどりのベレー帽をかぶって、白いタートルネックに黒いズボンを履き、

細いウエストをシルバーのバックルのベルトできゅっと締めた

とっても可愛い黒人の可愛い店員のお姉さんが選んでくれた

GUY LAROCHEというパリのデザイナーの

オレンジとカーキと薄いピンクの色使いのスカーフも、

とても可愛くて 買っちゃった〜 あーくらくらするクラシーさ・・♡

 

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 いろいろ巻き巻きしていこう。

そしてより一層磨きがかかる昭和感。

 

それから あゆのバイト先の友達で、中国人のしょうちゃんと待ち合わせして、

ホテルの中にあるフレンチを食べに行った。

 

 

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まずこのビールがびっくりするほど美味しい!

 

しょうちゃんはニコニコしてとても明るくて、

ステキな女の子だったので、そんないい友達ができて

あゆ、良かったね〜と思いつつ、乾杯。

 

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初挑戦のウサギのお肉。

うさぎのお肉は、こってりしていて、

さっぱりしたビネガーソースととても綺麗にマッチして美味しかった。

 

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白身魚(なんだったかな)もプリップリで

あゆが悶絶するほど美味しい。

 

間違ったデザートが来て、文句言って変えてもらってる間に

すっかり写真のことを忘れ、

デザート撮り忘れるというミス。

くそう!あのビターなチョコケーキすごく美味しかったのに・・!

 

それから三人でバスに乗ってシャンゼリーゼ通りと凱旋門へ。

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 寒いので、速攻かえる。

しょうちゃんも泊まりにきて、若い二人は夜遊んでたけど

わたしは即就寝。 zzz

 

 

 

 

パリ3日目〜ベルサイユの原〜

まずは家出てすぐの電気屋の大きな鏡で、ファッションチェック。

こういう姉妹っぽいこと久しぶり。

それにしても妹といると私がすごく身長低く見える・・

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駅の近くのベイカリーで焼きたてクロワッサンを買って、

二階建ての電車でガタゴトパリの外れにある ベルサイユ宮殿に向かう。

 

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電車から見える建物がどんどん廃れていき、

緑が増え始め、ここ?というほどの小さな駅で下車。

 

しばらく石畳の上を歩いて行くと、ルイ14世の建てたベルサイユ宮殿に到着!

 

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入り込んできた こいつだけは許さん…

 

 

ルイ14世と、その周りの男の人があまりに父に似てたので、

妹と笑って写真いっぱい撮ってたら、「そんな有名な絵なのか!」と中国人観光客がいっぱい集まって、同じ様に撮りだした。 

なんかごめん。

 

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トウシューズ履いてるのも、大きめの赤ちゃん愛でてるのも、

だいぶシュール。

 

 

ヨーロッパの歴史は一通り高校や大学で学んだが、

やはり記問の学は肉とはならぬ。

 

マリーアントワネットが

「パンが無いなら、ご飯炊けばいいじゃない!」

と発言し、それを聞いた朝はパン派の市民が市民革命を起こしたことしか

もう頭に残っておりません。

 

そんな残念な奴でも、

 

実際に一万人の従業員を使えさせていたベルサイユ宮殿を訪れ、

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数えられない程の木々や銅像を通り抜け、

 

 

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わざわざ水の無い土地に水を引かせた庭や、

 

天井いっぱいに描かれた天使やキリストの絵見て、

 

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想像の1000倍の広さと美しさの宮殿に

人の欲の果てを見たような気がして、恐ろしくなりました。

 

 

王族と市民の圧倒的な差を見せつけるかのようなこの宮殿。

 

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レミゼラブルのあの悲劇の表ではこんな世界が繰り広げられていたのか、と。

 

この規模を目の当たりにして、実際に戦ってこの権力を覆した市民達がいたなんて、キセキの様だと思った。

(まあ王朝がずっと栄え続けるはずもなく、諸行無常の響きあり〜なんだけど)

 

そんな200年以上前の出来事が歴史を変え、たくさんの新たな戦争や葛藤の末、

いまフランスは格差やテロなど、たくさんの問題に直面している。

 

昔新聞で、ヨーロッパの宗教や人になじめない人種や宗教の人たちが

パリの人々との間に深い隔たりを感じて、

「そんな奴らより我々のほうが素晴らしい!」と自分たちの信念をより尊く思う様になった結果、パリでのテロに繋がったというのを読んだ。

 

 

ベルサイユ宮殿の天井や壁にも描かれていた無数のキリストや天使。

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それらを否定し、違う考えを持つ他国の他宗教の人たちと

どう関係を築くかは、地球の永遠の課題なんだろうけど、

過去も未来も他国も他宗教も「理解」しようとする姿勢を、少しずつ持たないと、負のサイクルは消えない。

 

フランスでテロがここ数年多発しているのも、急にフランスがターゲットになったとかではなく、長い歴史の中で他と分かち合い、受け入れることができなくなったから。

 

これからこの国は、どう伝統を貫きながら進んで行くのだろうか?

 

 

そんなことをぶつぶつ言いながら マリーアントワネットの館へ向かう。

しかし歩けど歩けど 着かない。広過ぎ。

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アイス買ってもらっても、歩きすぎて笑えてない。

 

『マリー姉さんの妹二人がワガママ姉さんに呼び出されて向かう』コントをしながら

歩き続ける

が着かないのでギブアップ。

 

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秋を大満喫したので マリーアントワネットの館は諦め、

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帰りは一人4ユーロ払って、変なトロッコみたいなのに乗って宮殿まで帰った。

 

  

ベルサイユを大満喫し、パリへ戻る。

 

パリの夜はとても寒いので、

何か優しいものを食べよう、とベトナム料理屋にフォーを食べに行った。

 

しかし、待てど暮らせど料理人が来ない。

ウェイターのおじさんがイライラしながら「あと5分したら来るから!」と

告げてから15分後、

アラブ系の料理人らしき人が登場。

ほんまに作り始めたか、厨房まで確認しに行くわたし。

 

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妹「やっぱりお姉ちゃん、ベトナム似合うなあ」

なんやねんやっぱりって。

 

間もなくしてフォーがテーブルに運ばれ、

冷えた私たちの体を パクチーたっぷりのフォーが溶かしてくれた。

 

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ポカポカと優しい気持ちのまま、夜のエッフェル塔を見に行き、

 

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そして セーズ川クルーズへ。

 

大きな船の中と上に たくさんの人が乗り込み、

キラキラ輝くエッフェル塔の前から クルーズは出発。

 

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闇の中でライトアップされた美術館や教会を通り過ぎると、

夜のパリの街が セーヌ川に映って青く揺れる。

 

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まるでゴッホの絵のよう…!

 

過去も今も未来も飲み込み、その輝きを映し出すセーヌ川

 

 

まだ23歳のわたしには、見えていないものがたくさんあるけど

17歳の大阪に居て学校と家との往復だけしか知らなかった私よりは

もっと多くの悲しみや悔しさに直面して、

自分なりに戦って来た事で、擦り傷もたくさんできたし、思い出すだけで苦しい事もいっぱいあるけど、

その代償として私は、昔は見えなかったものを見たり感じれるようになったと思う。

 

妹がアメリカに来た時とは立場が変わって今回は通訳をしてもらってること、

パリで戦う妹と、これからまた新しい戦いが始まろうとしてる私が 

それぞれの夢について語り合えたり、悩みについて話したりできるようになったこと、

そんな変化が、とてもありがたくて

いまこうして妹とセーヌ川の上に居ることが

とても嬉しかった。

 

心から応援できる仲間がすぐ後ろにいる事に気付けて、

勝手に背負いすぎていた荷物が、少し軽くなりました。

 

しっかりおもろい事できるようになって

日本に帰ってきてね!

 

道は前にしか広がってないぞ!!

 

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パリ2日目〜ロマンティック浮かれモード〜

10月25日 パリ二日目

 

午前中妹は授業だったので、ひとりで地下鉄に乗って

オペラ座のあるオペラ駅で 妹と待ち合わせ。

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(昨日古着屋で買った10ユーロのオーバーサイズコート。可愛いけどでかすぎる。日本でリメイク持って行こ!)

 

 

「今日はクラスメイトに編み物教えてもらった!」と嬉しそうに話す妹。

妹はクラスメイトに恵まれてるらしく、課題とか分からないことがあっても

全部メールで詳しく教えてくれるらしい。

さすが甘え上手の末っ子。

長女の私はアメリカで、どう一人で生き延びるかばかり考えてたよ。

(それにそれぞれの課題が大変過ぎて他人に構ってる暇なんてゼロ。おお冷酷!)

 

今日は、妹が心斎橋でバイトしてたカフェの先輩が

たまたまパリに居るので 一緒にルーブルの辺りのカフェでランチ。

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それからあゆはバイトなので別れ、元バイト先の先輩のまいさんと私の二人で

ノートルダム大聖教に向かってセーヌ川をお散歩。

 

 

彼女もジャズが好きで、

「ニューヨークでよく行っていたような、ふらっと寄れる生演奏のジャズバーを大阪で作りたい!」というロマンティックな妄想をしたり(私は本気で思ってるよ!!)

 

仕事や趣味などお互いのことについて、1時間半程話しながら

島から島へ橋を渡る。

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ニューヨークは私にとってとてもスピーディーで、

焦ってばかりだったから「感じる」余裕がなかったけど、

この時が0.5秒遅く流れるパリで夕日に染められながら

初めて会った人に自分のことを話していると

私はこれまで本当に恵まれてたなぁ、と再確認

でも、まだ私なにも成し遂げていない!とも、再認識。

 

気がつけばマスマーケティングの一部になって、情報の奴隷になってしまう社会で、

自分自身を美しく輝かせれるのも、他人を幸せにできるのも、

自分しかいない。

 

この夕日に染まる建物や、

ゆるやかに波打つ広い川、

夕焼けと交わギター。

そこに自分も満足して並びたい。

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過去があるから今があって、今があるから未来があるんだよなあ、

なんて当たり前のことを話しながら、

おじさんの作るバターシュガークレープを食べて、

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のんびり街が夕焼けに染まる頃

ノートルダム大聖教のある島に到着。

 

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中には入らずに散歩を続け、写真撮ったり 

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店をぶらぶらして

近所のレストランで夕食をしながら、ジャズバーのオープンを待つ。

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ワインでロマンティックな感じになってきたので、

まいさんの恋愛ばなしをふんふん!と聞き入る。

 

あーだこーだ話していると、時間になったので

チャージ無料のジャズバーに移動。

 

ジャズバーは、天井に無数の星が描かれていて、

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壁にはアメリカのナンバープレート。

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演奏は古いアメリカの歌謡曲で、

私の聴きたかったパリのジャズのイメージからは遠く、

なぜだかとても白けたため、ビール一杯飲んで出た。

 

 

妹のバイトが終わったので、まいさんと別れ、

妹のバイト先のラーメン屋「博多チョウテン」へ向かう。

 

せっかく来たんだし、と社長のご厚意で、世界初の24時間営業レストラン

「オ・ピエ・ド・コション」へ。

 

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ここは豚足が有名なレストランらしいんだけど、

オニオンスープ、生牡蠣、エビ、ケーキもワインも全てとっても美味しい!

 

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出て来る料理にも感動したんだけど、

パリだけでなく世界の色んな所でラーメン屋をされてる社長さんの気さくさに、とっても感動した。

(パリでは連日大盛況で、二店舗目ももうじきできるらしい)

 

言葉もわからないし、慣れない土地でたくさんの従業員を抱えるのは、ストレスもたくさんあるはずだけど、「楽しくないと仕事でない!」と言い切る社長は、

きっと楽しくない事をこれまでたくさん経験して、今も楽しくない事もたくさんあるはずだけど

他人の手の平で転がる自分の人生に多くの人を巻き込んで、

その目まぐるしい回転を楽しんでいるように感じた。

そんな人の元で妹が楽しく働いていて、安心しました。

 

お腹いっぱい、ベロベロの午前3時。

家に着くとあの綺麗好きの妹が床に寝転び、化粧も落とさず眠っていた。

 

パリは水が硬水で、シャワーは二日に一度しか浴びれないらしいが、

どれだけ眠くてしんどくてもピカピカに綺麗にしてから眠るイメージが強かったので、

驚いた。

 

でも考えてみれば、もう五年も一緒に住んでいないし、

中学も高校も大学も全然違う世界で生きて来た わたしたち。

 

妹がニューヨークに何度か遊びに来てくれたときも、

私は私にとっての戦場でいつも繊細なバランスで生きていて、

せっかく自分では大人になれた気がしながら過ごしてるのに

唯一気の許せる家族といて緩む事でまた子供に戻るのが嫌で、わざと冷たく接することもあった。

 

わざわざニューヨークまで来てくれたのに、余裕を持って優しくもてなしてあげれなかった自分の子供っぽさを悔しく思って、妹を空港まで送って行った後のバスでひとり泣いた事もあったなぁ。

 

私はいまやっと日本に戻って来て、とりあえずしばらくは大阪に定住する事が決まった。

ずっとフワフワ うろうろ不安だったけど、少し心も落ち着いて来た。

 

そんな気持ちで、次は私が妹の戦場であるパリを訪れることができて、

妹の悩みや葛藤や夢を聞けて、

これまで自分のことばかりで感じることができなかった妹の凄さや、

心から応援し合える妹という存在の偉大さに気付けた。

 

 

世界は広くて 面白い事は無限にあるんだから

笑いとドキドキに貪欲にいきましょう!

 

 

パリ1日目

10月24日 朝6時半 

 

パリ、シャルル・ド・ゴールド空港到着。

 

夜明けすぐのパリの空はピンク色で、

日本ではカーディガンを羽織り始めたところだというのに、

 吐く息がもう白かった。

 

ニューヨーク振りのUberで、妹のアパートまで向かう。

 

 

英語は通じないし、話すと嫌がられると聞いていたのでフランスに行く事にびくついていたが、

予想よりはるかにフレンドリーで英語も通じるので、拍子抜け。

 

 

運転手のアルジェリア出身の兄ちゃん
話に入り込みすぎて車いすのじいさんひきかけながらも

パリっぽくなっていく町並みをぐんぐん抜けて、

石畳の道路の突き当たりにある私の妹、あゆのアパートに到着。

 

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アパートの下にあゆが降りて来て、エレベーターのない古い木造のツルツルした階段を上がって4階の一室があゆの暮らす部屋。

 

  大きなミシンやアイロン台、

課題を作るための生地で溢れる

妹のパリの部屋に荷物を降ろし一旦休憩。

 

  

半年ぶりに再会した妹は、一見全然変わっていなかったように見えたけど、

きっと言葉やその他たくさんの壁を越えようともがきながら 毎日過ごしてるんだろうな。

 

 

私も四年半アメリカにいて妹とは一年に一回会う生活を過ごしていたから、 

姉妹というか、良い意味でたまに会う友達 みたいな関係の私たちなのです。

 

 

朝ご飯の時間なので、買い出しに近所へ。

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アメリカのスーパーと違うのは、牛乳が白い容器に入って常温でまるで洗剤のように売られているところくらい。

 

スーパーでイチジクのクリームチーズとヨーグルト、マンゴー、パンプキンスープを買って、

帰り道のベイカリーで焼きたてのフランスパンをひとつ購入。

 

フランスパンは1ユーロ(100円くらい)ですごく大きくて、中がもちもちで、イチジクのクリームチーズとすごく合った。

 

 

少し外に出るだけでとても寒くて、持って来た服が完全に使えない事が判明したので

 

とりあえず電車でマレ地区まで行って、古着屋巡り。

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駅に降りてすぐ、メリーゴーランドがある。

あゆ曰く「パリは子供に甘い」らしい f:id:marina10feb93:20161201121705j:image

 

古着巡り一店目は、一階と地下いっぱいに服が並べられ、

狭くて雑多なお店感じのお店 Frep Star。

 

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そこでは茶色のチェックのオーバーサイズジャケットと

 ランバンの赤いウールのセーターをゲット!

 

両方一着10ユーロ(1000円くらい)!安い!

 

 

二店目は、量り売りシステムの古着屋、Kilo SHopへ。

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同じ色のタグが付けられた服ごとに重さを計って買うお店。

   

広いスペースの店内たっぷりに古着がディスプレイされ、

様々なスタイルのおしゃれな男女がその場で気に入った服を試着する。

(試着室入らないのがパリスタイルらしい)

 

スカーフや帽子、服のバランス、靴下までにこだわりが隠れるパリのオシャレさんたちの興奮に満ちた店内は、活気で溢れていた。

 

  

そこで私はチェックのスカート、妹はビンテージっぽい毛皮の帽子を買って、

 

次は妹の明日の授業で使う毛糸と生地を買いに、生地屋街のあるモンマントルへ。

 

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(帽子は買ってすぐかぶる派)

 

 

地下鉄の駅の近くに細かい像がたくさん付いた、華やかな図書館があった。

 

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こんなロマンティックな図書館で本を読んだら、自分の心を越えた異世界に旅できそうだな〜 

 

地下鉄を降りて生地屋街の坂を下ると、妹がいつも授業や課題で使う布を買い付けにいく生地屋さんに到着。

 

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妹曰く、パリの生地屋さんの生地はデザインが新しいらしい。

 

妹がニューヨークに来たときもマンハッタンの生地街で生地を一緒に買いに行って、

日本にないデザインの生地をたくさん買って帰ってたけど、

 

ニューヨークの生地屋はパリと違って古いのも新しいのも同じ様に雑多に置かれていて探すのが大変だったって。

(それってあらゆるアメリカの物事に言えるよなぁ)

 

日本の生地屋さんは話にならないほどダサい生地しか売ってなくて、

妹の専門学校の学生達も、生地工場に問い合わせて欲しいものをオーダーメイドするらしい。

 

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(生地の写真とり忘れた。ちぇ)

 

「こんな可愛くて新しいデザインの生地がたくさんあるだけでもパリに来た価値はあった」と目を輝かす妹は イキイキしていました。

 

伝統を大切にしてる芸術の都市パリには、良いものを作りたい!

感動したい!気分良くなりたい!っていう熱気が街の中に充満していて、

 

それはチェーン店が増え、マスマーケティングの手のひらでどう転がすかが勝負の

今の世の中には、とても価値のある想いだと思う。

 (とか言って私は1月から広告で働きます。ビバマスマーケティング!!)

 

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子供服も本当にかわいい!ワクワクすることがパリで学べるなんてステキ!

 

 

生地街は、映画『アメリ』の舞台にも待った、モンマントルの丘の目の前。

 

映画に出て来るメリーゴーランドや広場を抜け、

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丘を登ると寺院へ辿り着き、パリの街を一望できる。

 

 

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「現実ではなく、想像の世界の中で生きるアメリが恋をして現実で幸せを見つける」といった内容の『アメリ』なんだけど、

 

実際のモンマントルの公園やカフェは、映画と同じ時間の流れ方だった。

 

 

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実際のアメリの撮影で使われたカフェ、カフェ・デ・ドゥ・ムーラン。

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アメリのカフェは、映画に出て来たタバココーナーはないけど、

映画でおじさんがいつも食べてたクリームブリュレは名物メニューとして健在。

 

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クリームブリュレは上を焦がすとスケートリンクのように硬くなり、

スプーンでサクサク割りながら食べると、美味しさも楽しさも倍増!

 

カプチーノの泡もこの通り!

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アメリみたいな可愛い店員さんはいなかったけど、

可愛い男性の店員さんの話す聞き慣れないフランス語がとても心地良かった。

 

  

パリは建物が低くて空が広いから、

川や木々などの自然と建物が

 とてもナチュラルに一つの空間に存在していた。

  

そんな街の様々な感情を飲み込んで、セーヌ川はキラキラうねる。

 

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カプチーノの泡は大きく尖らした方が可愛いからそうする。

 

店の外にテーブルとイスを出して、タバコを吸いながらお酒を飲むと

気持ちいいから 少し寒くても外の席を選ぶ。

 

ただの図書館にもたくさん像が壁に飾られていた方がゴージャスでロマンティックだからたくさん装飾を付けよう。

 

楽しさ、ウキウキ、ロマンティック、かわいい

そんな胸の高まりを「感じる」ことに、重きが置かれている街。

 

人生を感じ、楽しむための知恵がパリには詰まっている気がする。

 

白いしるしー西加奈子(読書感想文その2)

 

「まっすぐなんて馬鹿らしい」

そんな考えが当たり前と思っていた私にとって、物語は異次元の優しさだった。

 

正直わたしは色んな裏切りも冷たさも経験してきて(おいおい)

世間をだいぶ冷めた目で見てる節があるんだけど、

そんな私の内部にある熱いものが、この純度の高い真っすぐな人たちの世界を覗き見することで、またグツグツしてきました。

 

東京が舞台でも、主人公たちは やはり関西弁バリバリの 西加奈子ワールド。

 

清々しいけど余韻が残る、ステキなお話でした。

 

西さんのまっすぐな願いが、きっと要領が悪くて社会では生きにくいだろうけど

自分の言動に責任を持ってるかっこいい主人公たちに乗ってわたしに伝わって来たので、そのドキドキをシェアしようという魂胆の 今回のお話です。

 

 

以下ただの小説感想文。(ネタバレごめんなさい)

 

32歳売れない画家の『夏目』。

男に自分をゆだね醜い部分をさらし、結果振られて深く傷つく

そんな失恋を、何度も繰り返してきた彼女は、誰かにのめりこむことを極端に恐れている。

 

彼女の本能は、間島の描いた

大きく光る富士山の絵を見た瞬間、恋の予感を感じる。

 

彼にしか生み出せない感動を強く求め、感じたいと願う。 

しかし、彼には恋人が居た。

恋人がいる人を好きになる。その地獄は、とてつもなく辛い。

希望が、足りない。

 

「友人」としての日々を続けるうちに感じる居心地の良さと、心強さ。

恋人がいるんだから、「好き」と伝えてはならない、と思う。

その考えとは裏腹に、彼の気配だけで、上がる口角。

だからこそ、願う。「届け、届け」想いよ!

 

彼女は、彼に出会うことで、自由になる。

 

これまで、なんとなく描いてた絵。

なんとなく生きていた日々。

なんとなく感じていたこと。

 

彼に出会って、命の火種が着火する。

「描きたい」「生きたい」「伝えたい」

 

彼女の本能は、彼女がいる彼に、「好き」と伝えたがる。

 

ついに放たれた「僕も好きです」と言う、間島の言葉を聞くだけで、

「自分の体が、地面の、もっともっと底に、溶け落ちてしまう」ほど

熱くなる、夏目。(この表現!人間の神秘!!恋ってステキ!!)

 

哀しい予感を抱きしめながら、二人で過ごす日々。

 

間島の暗く大きな陰の理由を知る。

間島の恋人は、種違いの自閉症の妹だった。

 

誰に強制されたわけでもないが、たくさんの哀しみと恐怖を経験してきた間島は、まっすぐに生きることしかできない。

中途半端な行動や想いに恐れを抱き続けた彼にとって、責任感のない関わりは、恐ろしいもので。まっすぐな間島は、「責任」にがんじがらめになっていた。

 

要領よく生きること。皆より少し、楽をして生きることが、正しいとされる社会では、やはり浮く間島。

そんな間島を、好きで、好きで。本能で愛している夏目。

「彼自身作品なら、額に入れる必要もなかった。」

(好きすぎるとそうなるか。。) 

 

「透明な気持ちで、動物的な慶びの高みまで連れて行ってくれたもの」

 

を、見て、触れて、感じた「自分」を信じる。

 

「何かを選んで、何かを選ばなかったことに、自身で責任を負わなければいけない。

自分が、決めたんやって、それが自分の意見なんやって、揺らがず、思ってんとあかん。」

  

そのとき自分が想った、感じた、笑った、泣いた、

その感情に責任を持って、向き合って、命の火種に責任もって火を灯し続ける。

 

それぞれのエゴがどう反応するか、誰にもわからないからこそ。

責任を持って想い、願うことしか、できないからこそ、

その「想い」は、発光している。

 

発光した、純度の高い「想い」を持つものを、「馬鹿」と呼ぶ社会。

 

そんな社会で、自分の考えに責任を持って、発光している想いは、決して馬鹿ではない!

 

と、はっ、とさせられる、西加奈子『白いしるし』でした。

  

家族や恋人と向き合う責任は重く、次元の違った深さがある。

だからこそ、そんな厄介なものは、避け、楽なほうに行くこともできる。

でも私も本能に従い、

まっすぐぶつかる強さと勇気を持ちたい!と間島と出会った夏目のように思った。

本能にぶつかることは、なにも恥ずかしくない!

 

夢を持つこと。執着すること。

そんなこれまた、要領の悪いことは、馬鹿らしい、と思うこともある。

でも、想い、願う。その姿は、発光していて、極端に美しい。

お金では計れない、社会の額には収まらない、強さがある。

 

それを見て、美しいと思うか否かは、私自身のエゴによるもの。

でも、その光の強さを美しいと思う私を、責任を持って信じたい。

 

皆それぞれエゴがあるからこそ、感じ方も違い、惹かれる人も違う。

わたしのエゴが私と関わる人のエゴによって相殺されたなら、それは大成功だし、

そうなるようにたくさんの人や、作品に触れて感じることで、より強く自分の感性を、本能を、尊く思おう。

そして、たくさんのエゴと共に、たくさんの想いと共に、

たくさんの慶び、哀しみ、と共に、精一杯生きようと思った、

まっすぐに人と向き合いたくなる一冊でした。

 

 

 

p.s. 西さんの生きてる世界がこれくらい真っすぐで、希望がある世界なら

私はそこへ行きたい!!!といつも思うのです。ああ西さんと飲みたい。 

 

 

 

 

 

アップステイト ニューヨークの小話


夏が来ると思い出す〜。
あの星と優しい空気に囲まれた ロマンティックな日々。

 

 

人が好きなので、都会は

マイヘブンなんですが。

 

 

今回はあえてニューヨークの田舎のお話。

 

 

 

高校卒業して、ニューヨークとカナダの間のど田舎のカレッジに入学した。

英語でその場所を in the middle of nowhere と言うほど 何もない草原の中に 大学はあり、

その大草原の中の小さなキャンパスを思うと

今でも胸がキューッとなるほど

それはそれは甘酸っぱい青春でした。

 

 

たくさん親友というか戦友もできたし

毎日色んな授業で大好きなライティングを極めれて

自分の記事が校内新聞に毎回載って

家族みたいな黒人のルームメイトも居て、

初めて制御不能な恋もしたなあ。(寒)

 

そんな日々が流れ、大草原の小さな大学から抜け出し、シャバの空気を吸いたくなった私は、大学の近所の安いボロアパートに 友達と二人で住み始めました。

 

ルームメイトは10も年上の韓国人のお姉さんで、妹みたいに可愛がってくれた。

 

車が無かったから買い物帰りはスーパーのガラガラをそのまま家まで押して帰ったり。

家具をほとんどダンボールとベッドシーツで作ったり。

秋の夕方 朽ちた教会が紫の空にひっそり佇んでるのを ぼーっと見て、なんとも言えない空虚感を感じたり。

雪が腰くらい積もった道を 半乾きの髪がツララのようになるまで必死でバス停まで走ったり。

 

いつも閉まってる廃れたアイスクリーム屋さんが あったかくなると再オープンし

ヨボヨボのおじいちゃんまで 行列に入ってアイスを求める愛おしい風景を見て 夏の趣を感じたり。

 

 

そんなこんなで冬が過ぎ、5月に大学が終わり、新学期までの長い夏休みが始まる。

 

夏休みの過ごし方を全く決めていなかった2年生の初夏。ハタチのサマー。キケンなスメル!

 

前の年に倒れて入院していた父の病態も気になるし、

その事で大阪にいる家族の形が変わりつつある事を地球の裏っかわでもビンビン感じつつあった私は、

半分アメリカ、半分日本で夏休みを過ごすことにした。

ただ考える時間だけが無限にある田舎で私は親孝行を学んだ。ありがとう大自然。(シンプルイズベスト)

 

 

その半分のアメリカの夏休みでお世話になったのが、当時の大学の先輩(日本人女子)の彼氏(アメリカ人男子)のファミリー。

先輩は日本に帰っており、

彼氏さんの方も私もお互いに異性として全く意識していなかったため 普通に考えるとバカなのだが

 

同棲を始めた。

 

 

彼の部屋にベッドをふたつ並べて、夜な夜な語ったり、ファミリーガイという シュールなアニメや いろんな映画を見た。

言っておくが、究極のプラトニック!!!!

(一緒に寝たときに 友達なのに朝足が絡んでる事が嫌だと母に言うと、郷に入っては郷に従え!!と郷へ押し返された。スパルタ!!)

 

私の女性フェロモン不足のお陰で彼と親友になれて、

小学生みたいな夏を過ごせてとても楽しかった。 

 

夜になると、彼と部屋で 星にまつわる歌のプレイリストを作って、屋根の上に登る。

ブランケットとお菓子と、スピーカーを持って

屋根の上で、夜な夜なロマンティック会を開いた。

ロマンティックな曲(Coldplay のYellowとか)を聴きながら、ムーディに星を眺める。

 

数秒に一回 ビュン!と流れる流星を飽きるほど見た。

この無限の流星を大阪の親にも見せれたらな〜と思って写真を撮ってもカメラには写らない。

いま思うと夢みたいな日々でした。

 

(そんな事を若い男女が夜な夜なしてると恋が始まりそうだが、当時ワタシは彼の事を犬くらいに思っていた)

 

夜焚き火を各家でして、色んな家を回る。

マシュマロを溶かして、チョコとそれをクラッカーで挟んだものをビールで流し込む。

パチパチと燃える木に耳をくすぐられながら 過ぎていく時間。

 

 

あれほどトムソーヤな夏はなかなか 20歳を超えると経験できない。

都会の皆さんがクラブとか行って、コンパとかして、ナンパとかしてる一方

ワタシは、毎日星を眺め、丘に登り、野草をほおばるカントリー娘。フィーチャリング石川梨華でした。(わかんない人はスルーして)

 

 

あ。そういえば彼の弟と色々あったんだった。

 

弟くんとはふたりでよく夜中に

高校の陸上グラウンドに忍び込んで走って、マットに寝転んで星見たり、

トランプゲームしながらこっそりキスしたりしてたんだった。

なんだよ青春してたなあ!!

 

週末は、川沿いに弟くんとその友達の アンティークな趣味のボーイズとわたしで

ホーボーナイト とか言って、海賊ごっこしたのが、前世の記憶くらい淡く残ってる。

海賊といえばラム酒ってことで、ラム酒飲みながら、ハマキ吸って、焚き木しながら トランプ朝までやってた。

その時ワタシは、弟くんの友達で3歳年下のレトロなドイツ系の男の子が好きで、その子に夜 弟くんと一緒にいると会えるのが幸せだったな〜。(したたか)

 

 

 ある日弟くんに告白されたのに、どうしても恋人として好きになれなくて 軽くスルーしてたら凄く険悪な感じになってしまって、あんな仲良かったのに 喧嘩別れみたいになっちゃったな。(きゃあ!甘酸っぱい!)

 

やっぱハタチのサマーは、キラキラしてたね(遠い目)

 

さて長くなりましたが、わたしのアナザースカイ。

ニューヨークのとある田舎町でした。

 

 

P.S, 今年の夏の目標は

「星を見る 」です。

初心に返って、キラキラしてみようという相変わらずしたたかな魂胆です。

 

以上。あざっした。

 

 

リリー・フランキーに会った話

 

最初の記事で、わたしがどれだけリリーフランキーの文章に 助けられたかは 読んでいただいたでしょうか。

そしてこの度とうとうこの愛が通じ、お会いできることになった。

 

雑誌の企画で憧れの神様リリーフランキーに会ってきたのですが、

本当に神様でたくさん目からウロコが溢れた数時間でした。

 

悩み相談をさせてもらったんだけど、

その悩みの本質をぐいっと引っ張り出し、

優しく解決する神業には目からうろこ。

 

悩みはワタシの好感度維持のために

省きます。

(お前の好感度なんて元々底辺レベルじゃ。って思った人たち。わたしもヨメに行きたいの)

 

悩みを吉田豪さんが読み上げて

それを聞いたリリーさんの最初の一言

「君はいいこだね。」

 

 誰も見下げない 肯定する優しい姿勢は、エッセイを読んで想像してたリリーフランキーそのままだった。

「女の武器は使え。しっかり自分の満足する生き方をしていたら、仲間も男も仕事付いてくる」といわれて

クヨクヨなんて 誰も得しないなと思った。

「いまが一番辛い時だけど 振り切っちゃったらもう頑張るしか無くなるから 楽だよ。」と 言われて 安心した。

 

「他人の決めた 良い悪い で、自分を測っちゃいいけない。決めてる大人もバカなんだから」

「自分の足で立ってる君はかっこいいよ」

「久々に生きのいい若者を見て、気分が良い」

 

 

世界一優しいリリーさんはやっぱり ひたすら肯定してくれました。

取材後、

「今回の相談者は良い奴だから、俺のバーに飲みに行こう!」となり

リリーさんいわく「素人を連れては5年ぶりくらい」に飲みに連れて行ってもらいました。

 

築地から銀座六丁目に向かう移動の車で、リリーさんが横に座ってる。

カウンターでリリーさんの隣に座る。

憧れのリリーさんの一言一言と素敵で優しい声、

なんだか夢のような時間と、美味しいお酒に酔いしれました。

耳元で聞くリリーボイスは、シビれてもう半身麻痺してたよ。

 

リリーさんのジャーナリズムついて、アメリカについて、

人に、結婚に、仕事についての生の お話を聞けて

リリーさんみたいに自分の物差しで測れる素敵で優しい大人になりたい。と心から思った。

テキトーじゃない「適当」って素敵。

 

「俺も日々気をつけているけど、頭でっかちにだけはなってはいけないよ」

と言われて、はっとした。

くちだけの薄い人になったらリリーさんに合わせる顔がないので、一生懸命魂を燃やそうと思います。

「団地でベッキーやら 浮気やら 見て騒いでいる奴らと お前は違うんだから 自分の物差しでなんでも考えろ」

表現者として、自分の意見じゃなく そのままを伝えるひとになれ」

 

大肯定されて、力強く背中を押してもらって、すごく良い日でした。

帰り道六本木を抜けるタクシーの中から見えた

東京タワーが、より一層綺麗に見えました。

 

リリーさんに成長して会えるように、頑張ります!

 

 

 

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