10月27日
午前中から、オルセー美術館へ。
ここには、ゴッホの絵がたくさん展示されてるのです!
大学時代にヨーロッパ史の教授が、
「ゴッホの星月夜に描かれている街の上で渦巻く闇の渦は、19世紀後期に 新しい機械が作られ始め、仕事が変わって行き、経済のあり方も変わり、戦争に向かってじわじわ進んでいる不安感を象徴したもの」
と言っているのを思い出し、
ニューヨークの現代美術館(MoMA)に行く度に
ゴッホの星月夜の前で立ち止まっては、タイムスリップしてしまう程の強い引力を感じてたので、
実際にゴッホの絵を本場フランスで見れて感激でした。
原色のような絵の具を何度も何度も重ねて、重みの増した絵。
アルルの寝室(1889年)
音楽や香水の匂いが目の前に漂ってきそうな アルルのダンスホール(1889年)
自画像(1889年)は127年前に描かれてから、
ずっとまっすぐに世界を見つめて来たんだろう、と想像してしまうほどの
生々しい目の力強さ。
自然と一体化している、
コードヴィルのわらぶきの家(1890年)
オルセー美術館の天井はガラス張りで、
川の前に建てられた駅を改造してできたこの美術館は、
細かい壁の花の彫刻が洗練された華やかさを演出していて、
パリのセンスを凝縮したみたいな とても優しい空間。
壁いっぱいに飾られていた、素敵な色使いの中で表現されている躍動感が
息を呑むほどかっこいい
あゆが韓国ドラマで見て、一番見たかった絵が
ドラマの中で「この左下にいる女の子がこの絵の主役」
って言うらしい。
シブい台詞・・♡
戦前の現代作品を多く展示するオルセー美術館。
これまで多くの人々に感動だけでなく
潜在的な気付きを与えて来た絵画たちを
こうして私もパリで見れて、
ミーハー的な喜びと共に
気分だけタイムスリップできて、よくわかんないけど なんとも言えない浮かれた気持ちになりました。
感じるだけ〜それじゃ不満なのかい?
という斉藤和義の歌(♪どうしようもない哀しみに)が
パリにいる間ずっと頭で流れてるけど、
ほんとうにその通りなんだよなぁ。
ただ感じるだけ〜それでいいじゃないか〜
そう言ってる間に、空腹を感じ過ぎたので
足早にオルセー美術館を後にし、
あゆイチオシのイスラエル料理を食べに、
マレ地区へ。
L'AS du FALLAFELは大行列の、大盛況!!
イートインなら席があったので、並ばず席に座り、
メインのFallafel Specialを注文。
オーダーしてすぐに店員が運んで来たこれが、ファラフェル!
イスラエルのポピュラーなファストフードで、
ひよこ豆をペースト状にして、一口サイズのコロッケの様に揚げたもの。
もちもちのピタパンの中に熱々のファラフェルが5つほど入って、
茄子や大量のキャベツなどの野菜がギュウギュウに詰め込まれ
上にはシーザーのような、ヨーグルトの様なソースがかけられている。
ボリュームは見ての通り凄いが、ベジタリアンメニューなので
以外とぱくぱく食べれて、胃もたれもない!
妹はパリでこれが一番お気に入りらしく、
わたしも結局この旅で食べたどの料理よりも
これが一番美味しかった・・!
駅のポスターでよくこのファラフェルが大きく貼られてるんだけど、
それ見るたびに会いたくて会いたくて、震えていました。
ソースと野菜とファラフェルが絡み合って絶妙に美味しく、
フレッシュだし、胃もたれもないのにこのボリュームで、
お持ち帰りなら 5ユーロ(500円ほど)って。
星ミッツ!!!
あゆとアメ村で新しいファラフェルビジネス展開しようと妄想してる内にぺろっと食べ終わり、
マレ地区散策へ。
石畳の細い道をぐんぐん歩いて行くと、
数々のブティックや、カフェが並ぶ。
パリはFIATとか小さく小回りがきく車が多い!
この色とかレトロ好きにはたまんない。
これ実用車だからね・・キュン。
それから、あゆオススメのカフェへ。
小さい店内に、モダンな色使いでカラフルな動物の絵がたくさん描かれている
少し異空間な可愛いカフェ。
メニューに書かれていた、よくわからない「ティラミス・オン・ザ・ゴー」というものをオーダー。
やっぱりよくわかんないので、何なのかきくと、店員も自信なさげ。
バナナパウンドケーキにエスプレッソをかけ、
生クリームを乗っけて、やってきました、ティラミス・オン・ザ・ゴー。
あ、ごめん、あまりにも見た目ぐろかったので、写真取り忘れました。
でかすぎるマグカップに、ぐちゃぐちゃのケーキ、そしてその上には
パッサパサの生クリーム。
そして、「全力は尽くしてんで」と言わんばかりのドヤ顔の店員くん。
とりあえず食べてみる。
まずい。
苦くて甘く、ずっと後味が舌に残るティラミス・オン・ザ・ゴー。
なんだか懐かしい気持ちになったけど、これは食べる人の青春の味がするのかな。
なんかそんなお話あったなぁ。。
後から、ベテランバリスタがやってきて、
「あなたティラミス・オン・ザ・ゴー食べてるの!?これ、最高よね!」
と言っていたので、バリスタ君が失敗したんや。とわかりましたが。
結局全部食べました。
それから、あゆイチオシのビンテージショップ
"Thanx God I'm a VIP"へ。
高品質の古着が色別にズラーーーーっと並べられ、
いつも着れないブランドのものとか
色々試着させてもらって、
結局ニットのワンピースと、
黒のビンテージ仕様のmiu miuのジャケットを購入。
(これなら姉妹でシェアできるし、一石二鳥!)
みどりのベレー帽をかぶって、白いタートルネックに黒いズボンを履き、
細いウエストをシルバーのバックルのベルトできゅっと締めた
とっても可愛い黒人の可愛い店員のお姉さんが選んでくれた
GUY LAROCHEというパリのデザイナーの
オレンジとカーキと薄いピンクの色使いのスカーフも、
とても可愛くて 買っちゃった〜 あーくらくらするクラシーさ・・♡
いろいろ巻き巻きしていこう。
そしてより一層磨きがかかる昭和感。
それから あゆのバイト先の友達で、中国人のしょうちゃんと待ち合わせして、
ホテルの中にあるフレンチを食べに行った。
まずこのビールがびっくりするほど美味しい!
しょうちゃんはニコニコしてとても明るくて、
ステキな女の子だったので、そんないい友達ができて
あゆ、良かったね〜と思いつつ、乾杯。
初挑戦のウサギのお肉。
うさぎのお肉は、こってりしていて、
さっぱりしたビネガーソースととても綺麗にマッチして美味しかった。
白身魚(なんだったかな)もプリップリで
あゆが悶絶するほど美味しい。
間違ったデザートが来て、文句言って変えてもらってる間に
すっかり写真のことを忘れ、
デザート撮り忘れるというミス。
くそう!あのビターなチョコケーキすごく美味しかったのに・・!
それから三人でバスに乗ってシャンゼリーゼ通りと凱旋門へ。
寒いので、速攻かえる。
しょうちゃんも泊まりにきて、若い二人は夜遊んでたけど
わたしは即就寝。 zzz